my大腸ガン記録

定年してビルメンに再就職。必要な資格はビル管までとったし、娘も就職したので保険見直しのため大腸検診したらガンだった。ショック!

大腸ガン発覚から大腸ガン腹腔鏡下手術前日まで

現実に実感がついていかない

今、病室で右手に点滴(ソルダム3A)をしながらiPadからこれを入力中です。明日朝から手術予定です。手術は、腹腔鏡下手術です。この後に及んでも、現実に実感が追いついていかず、頭ではわかっているのですが、ガンなのが信じきれないです。3週間前までこんな状況になるとは、全くもって想像もできませんでしたから。同じようにガンになった人でこれから起きてくることを知りたい人くらいしか読むことはないかもしれませんが。以下、発覚から腹腔鏡下手術前日までの経緯を書いておきます。

やっぱり毎年検診だったか⁉︎

5/24保険見直しのため、念のため大腸ガン検診しとくかと言う軽い気持ちで宣伝もしてる近くのTクリニックで内視鏡検査を受けました。4年ほど前に今回とは別の病院の内視鏡検査で1センチのポリープ(中等度異形腺腫)を取ったことがありました。それが気にはなっていたこともあって検診を受けなきゃと言う思いもありました。本当は、1年おきにとは言われていたのですが、1センチの大きさになるまで5年かかるとネットで見たことと、4年前にその内視鏡検査でポリープを取った翌日に傷口のクリップが外れたのか下血してしまい再手術になったことが二の足をふませてしまったように思います。その4年前の内視鏡検査は若い雑な感じの女医さんがクリップを留めたのですが、外れた傷口の止血手術は院長とベテランの先生がされました。術中「止まらんな。」と言う言葉を聞いて思わず祈りましたね。術後院長に少しまずい状況だったのですかと尋ねたら院長は「私達は最善を尽くしました。」となんとも言えない記憶に残るコメントを下さいました。

それが、私の今の状況を生み出す伏線だったのかもしれません。後悔なんてなんの意味もないので特に後悔の気持ちはありませんが、もし3年前にこの状況が具体的に分かったら当然検診は毎年やってきたとは思います。

今回の渋い内視鏡検査

Tクリニックの検診内容は渋かったですね。いざ内視鏡を肛門から挿入する時にクリニックの医師がなかなか入りにくかったのか「ああ、入らん。ダメ、これ、無理。」と言うので「先生力ぬいてるんですけどおねがいします。」と私。更に内視鏡が腸内に入っていく途中でも「ああ捻れが酷い、無理、これ。どっか他でやって。」と言うんですね。私はおケツに棒を刺され憐れこの上ないかっこうで「先生力抜いてるんでですけど宜しくお願いします。」と平身低頭でした。こんなのありかと頭にきましたがガンにはイライラは良くないらしいので、きっと、スムーズに検診を進めるための少し手荒いの処方箋だったのかなと思うようにしてますが。そして問題のガンは大腸一番奥の虫垂入口付近にありました。3〜4センチの腫瘍でした。ポリープの形状が崩れトップ中央が陥没し出血していました。4年前にポリープを取った時に形状について調べてましたのでガンだと思いました。Tクリニックの医師も病理検査でないと断言できないが悪性と思うとのコメントでした。この医師の前勤務地の総合病院に紹介状を書くので行くように勧められ、更にCTで進行度がわかるのでCTを予約しているので食事抜きで行くよう言われました。

ガンの手術はどこもいっぱいなんですね

5/26Tクリニックに勧められた総合病に行って14時半の予定で2時間待たされ応診してもらいました。「ガンだと思います。で、どうします。」と訊くので「TクリニックからCTを予約してきたのですが。昨日念のためその旨確認の電話もしたのですが。」と答えると「手術は早くても1ヶ月以上先です。もっと早いところが良いと転院してもデータは渡せませんよ。CTだけなら渡せますが。」と言うのでガンの医療現場を知らなかた私は少し驚き、情報が足らないのを痛感し、少し戸惑ったけれどCTだけは是非取って進行度を確認したいと、お願いしました。しかし更に1時間待たされ血液検査をしたところクレアチンが0.01基準値を上回ってるので検査できません。と言われてしまいました。食事抜きで水分も取らずずっと待ってたので少し上がっただけってことはないですかと食い下がったけれどダメでした。何よりも知りたい進行度を知るために食事抜きで夕方5時頃まで待たされあげく空振りで疲れてしまいました。取り敢えずここじゃダメだと感じたのでより大きな総合病院に紹介状を書いて貰いました。そこでも更に何ヶ月もまたされるなら戻って来るしかないので帰り際には、その時は宜しくお願いしますと、これまた平身低頭で頭を下げました。

結果判明Ⅲa

5/29新たに紹介された総合病院に行きました。だめもとで食事抜きでいったら運良くCTも取れました。結果は後日、盲腸ガンで、肺肝臓遠隔転移なし、深達度SSリンパが少し膨らんで見えるN1でステージⅢA、分化度tub2という診断でした。手術は腹腔鏡下手術予定。最初、Tクリニックでは出血しているので早くした方が良いと言われてたのですが、検査結果貧血もないので心配いらないと言うことでした。しかしガンはそんなに急いで手術する必要がないと説明をされても、リンパに飛んでいるのなら数時間単位でヒュルヒュルってガンがとんでしまうことがないの?と早い手術を希望していたのですが思いの外早く手術になり少し良かったと思っています。因みにこの総合病院でも内視鏡をしたのですがスルスル何の苦情もなく行われたので検査後Tクリニックで言われたことを聞いてみたのですがそんなことありませんよ普通に検査できましたと言われました。やっぱり虫の居どころが悪くてドクハラだったのか?いやいや、感謝感謝です。あれは手荒いリラックスさせるため対処方だったんです。ありがとうございます。

分化度tub2って?

分化度tub2と言うのは悪性度が良くないらしいですが具体的に5年生存率との因果関係が良く分かりません。誰かそのことについてよくわかる説明があるwebサイトがあれば教えて下さい。

大腸ガンステージⅢaになって気持ちの整理

これでやっと現状まで記録が追いつきました。明日はいよいよ手術です。これを入力の途中リハビリの説明と麻酔の危険性の説明とヘソ下の毛剃りを済ませました。内視鏡でガンを見てからちょうど3週間です。最初は何で俺がガンなんだと20秒に一回くらいの割合で頭の中でルーティンしている状況が続きました。起きているときは気持ちの整理ができていても、寝て目覚める時に、ああ俺はガンだったんだよな。ゆめじゃない?ってマジで自問してしまいます。少し整理がついて俺はガンなんだと、重い気持ちで起きるそんな日が続きました。それでも普通に仕事をこなし保険の手続きをし、やり残した家の雑用も順調に片づけ入院ギリギリまで大忙しだったですね。嫁と映画を観に行ったり充実した日常ではありました。少しは、私の心の中を整理でき、濃い時間感覚を与えられたと思うようにしたせいかもしれません。嫁には、私を独りにしないで、孫の世話をして娘達を助けるまで生きてと言われました。全く娘達を助けるまでは何とかしなきゃと本気で思っていますし、嫁を今の段階で独りにできませんし、それに精一杯努力して近づけて行きますけど、濃い時間を与えられたと感謝して行こうとも思います。仕事も上司に良くして頂いて2週間は有給で対処ができそうです。その後は、術後です。

明日の今頃はこの世で目が覚めて良い結果がまちうけていますように合掌!